新しいジュエリーを作る楽しさ


現在世界中で「既製品ジュエリー」が数えきれないほど存在しています。ライトで手軽な価格のファッションジュエリーから資産にもなりえるファインジュエリーまで多岐にわたります。
そんな「既製品ジュエリー」は「見て気に入ったものがあれば買う」という流れになりますが、オーダーメイドはお客様と我々ジュエラーが話し合って起きる素敵な化学反応によって生まれたデザインで世に一つだけのジュエリーとなります。ノモトはオーダーメイドジュエリーに長く携わってきました。お客様の希望をカタチに変えて喜んでいただきたい、ジュエリーの人を幸せにする力をお伝えしたい・・・そのような気持ちで取り組んでおります。

進化する技術と、失ってはいけないジュエリー職人の手仕事

ジュエリーを作る技術は常に進化しています。一昔前は1から10まで職人の完全な手づくりでした。現在はデジタル技術も導入され、3Dモデリング(3DCAD)を使用した原型制作など、デザインをカタチにする方法も変化してきています。CADソフトや光造形式3Dプリンターは出始め頃は価格も非常に高く設備投資にお金かかり、CADデータを作ってもらうのも高額でその分商品も金額が上がりオーダーメイド=高額というイメージは常に植え付けられてしまっている印象かもしれません。しかし時間も経過しノモトではなるべくコストを抑えた方法でオーダーメイドをより身近に感じていただけるように努めております。
そしてお客様に提示するお見積もりも無料でお出ししているのでご相談だけでもお受けしております。

また同じデザインのジュエリーを海外の安い賃金で大量に作らせるのと違って、その人の為に複雑なデザインでも時間をかけて丁寧に作り上げるのが日本の職人です。ノモトはこれまでに沢山の素晴らしい職人とご縁がありました。各々の加工技術の得意分野があって、それを組み合わせて最大限技術を生かしたジュエリーを作っています。細かい磨き分けや彫りもの、石留め加工など、こちらの難しい要求にも応えて時には修正のアドバイスをしてくださる職人たちに感謝と共に研鑽する日々です。

宝石選びから始める?or宝石は持込で、デザインから始める?

ノモトで一番多いオーダーメイドのご注文は婚約指輪のフルオーダー。花嫁様の為だけの特別なジュエリーです。
その場合は宝石選びから始まります。センターダイヤモンド(メインの中石)を決めて、それに合うお客様好みのデザインをいくつか起こし作っていきます。
逆にお客様が理想とするイメージがなければオーダーメイドは空虚なものとなります。具体的なところまで決めなくても良いのでなんとなくのイメージを頭の中で描いていただくのも一緒に作っていく過程でとても楽しくなります。例えばリボンのモチーフをペースに少しアンティーク調にしてみたい・・・こんな感じでも十分です。
現物がない分大切なのは想像力です。紙の上でしか存在しないジュエリーのデザイン画でイメージが作れるかどうかが大切になってきます。

メインの石を使う場合は大きさや形、色合いなど最大限に活かしたデザインを考えます。ジュエリーはあくまでも「宝石」が主役。そのことを忘れずにお客様にもご提案していきます。(もちろん宝石のない地金だけのジュエリー、または小さな石だけを組み合わせたものなどはメインがないので全体のバランスを考えながらデザインを起こしていきます。)

デザインの種類にはシンプル・アンティーク・アシンメトリー・サイドストーン・ラグジュアリー等いろんなベースがあってそれぞれお好みの組み合わせで新しいものが生まれてくるのです。

そしてジュエリー化した時に大切なのは装着感です。デザイン上では出来上がっていても実物化したものが耐久性が劣っていたり着け心地や装着感が悪いとなったら意味がありません。
指輪なりペンダントなり他のジュエリーにしても幅や厚み丸さといった細かいところ全て関わってきます。
その構造をよく理解していないとデザインは完成とは言えないので、お客様と沢山お話させていただきます。

リフォームなどで持ち込みの石を使ってオーダーメイドすることも勿論可能です。
変形型の宝石を持ち込まれる場合、または複数の古いデザインのジュエリーの持ち込みでその各々に使われている石を全て組み合わせた一点ものを作る場合、既成型は使えないのでオーダーメイドでお作りしております。

オーダーから完成までの流れ(ダイヤモンドリング編)

①ダイヤモンド(メイン中石)、メレストーンを決める

飾り石であるメレストーンはデザインの内容によっては増えたり減ったりするのでここで決定ではありません。

②ラフ画を描きながらお客様とデザインの打ち合わせ

デザインは何パターンでもお描きいたします。(デザイン料無料)エンゲージリングの場合はマリッジリングとの重ね付けのバランスも考えてデザインを起こします。

③清書したデザイン画の作成とお見積りの提示、ご納得いただいたら正式なオーダーをいただきます。

④3DCADでデータ作成

ここでも修正が必要な場合は直していきます。

⑤原型ワックスで形の確認



ワックスは地金になる前の指輪の原型です。ここに石を仮乗せして具合を見ることもできます。
ほぼ実寸大ですが、地金(プラチナやゴールド)はキャスト(鋳造)すると若干縮む習性があるのでわずかに大きく作られています。

⑥鋳造した地金を磨き、石留めして完成


リフォームのオーダーメイド

①使いたい石をご持参ください。その場でラフ画をいくつかご提案。
持込の段階でどんな形にリフォームできるのか分からない場合が多いかと思います。その際はデザインのことをあまり深くは考えず、使いたい石が付いているジュエリーを持ってきていただければ大丈夫です。(複数のジュエリーの持ち込みもOKです)

こちらはエメラルドリング。よく見ると取り巻きに4つの小さなメレダイヤが!

②清書したデザイン画の作成とお見積りの提示、ご納得いただいたら正式なオーダーをいただきます。

ペンダントにリフォームしたいという事で簡単なものはイラストレーターで描くこともあります。(イラストレーターでデザイン作成・無料)

③3DCADでデータ作成


④鋳造した地金を磨き、石留めやチェーンを溶接して完成。
エメラルドがスッキリと美しいグリーンが映える仕上がりになっています。